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「設計監理って図面を描いたら終わりじゃないの?」
「設計事務所って工事中は何をやってるの?」
設計を終えて、工事に入る段階になると、設計事務所は「監理業務」を担当します。
監理業務ってどういったものなのか。
監理業務ってどういった流れなのか。
監理業務について、簡単にまとめてみました。
■ 監 理 業 務 ■
■1■ 工事着手
〇設計事務所(設計を担当した事務所とは限りません)は設計図書に照らし合わせて
設計図書の通りに工事が行われているかをチェックする業務を行います。
これを工事監理業務といいます。
〇工事着手段階では、地鎮祭段取り含め、建築業者と設計内容の確認をします。
■2■ 役所検査(中間検査・竣工検査など)
〇住宅建築では、工事完了時の役所検査が義務付けられています。
銀行など融資条件によっては中間検査(躯体工事段階)もあります。
そういった各種検査の受付手続きや検査立会いを行います。
■3■ 資材承認・打ち合わせ等
〇タイルや壁紙などのサンプルを建築業者が準備しますが
その際に建築主と共に最終決定をします。
〇設計内容の疑義や工事の進捗状況などを建築業者と一緒に確認しあいながら
工事を進めていきます。
■4■ 引き渡し
〇役所の完了検査と並行して、業者検査と設計検査を行います。
設計検査は建築主検査と併せて行うことが多く、専門的な部分を
設計事務所が検査します。
〇検査を終えたら引き渡しとなりますが、登記作業がありますので
登記に必要な書類などの準備をサポートすることになります。
〇引っ越し、登記を終えて、最終金支払いを終えた段階で管理業務終了となります。
設計と監理、このふたつが設計事務所が担う業務になります。
※参考条文
建築士法第2条7項
この法律で「工事監理」とは、その者の責任において、工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施されているかいないかを確認することをいう。
建築士法第18条3項
建築士は、工事監理を行う場合において、工事が設計図書のとおりに実施されていないと認めるときは、直ちに、工事施工者に対して、その旨を指摘し、当該工事を設計図書のとおりに実施するよう求め、当該工事施工者がこれに従わないときは、その旨を建築主に報告しなければならない。
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